治療院向けニュースレター集客戦略:制作から配信まで

治療院向けニュースレター集客戦略:制作から配信まで

今すぐに実践できるニュースレターを使った集客戦略を学び、治療院の魅力を最大限に引き出しましょう!

 

治療院の成長を支えるニュースレターがどのようにして集客、患者さんとのコミュニケーション強化、そして売上向上に貢献するのかを解説します。

 

メリット・デメリットの分析から、コンテンツ作成の具体例、効果的なデザインテクニック、さらには配信スケジュールの最適化まで、治療院経営者が知っておくべき全ての要素を網羅しています。

 

コンテンツの詳細や、文章の例文も記載しています。ぜひご覧ください。

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この記事を書いた人
日本治療院支援協会編集部

当記事は、「一般社団法人日本治療院支援協会」の編集部が執筆をしています。これまで、セミナーやサービスを通じて3,000院以上の治療院を支援してきました。公式ブログでは、治療院の経営者向けに「治療院経営を成功させることができる秘訣」をお伝えします。

治療院のニュースレターとは?

治療院のニュースレターは、治療院から患者さんに向けて定期的に発行される「自院製の新聞」です。

その最大の特徴は、直接的な「売り込み」を避けることにあります。

 

ニュースレターでは、既存患者さんのフォローや見込み患者さんの獲得を目指し、読者に有益な情報を提供し、治療院への親近感を高めることを目的としています。

 

その役割は、単なる広告や宣伝を超え、患者さんとの深いコミュニケーションを築くことです。

 

これにより、患者さんが治療院のファンとなり、長期的な信頼関係やロイヤリティの構築に貢献します。

 

ニュースレターは、治療院に関する有益な情報や、治療院への親しみや信頼を深めるコンテンツとして、メールや郵送で定期的に配信されます。

 

これは情報提供や親密さの醸成を目的としており直接患者さんや見込み患者さんに向けています。

 

これとは異なり、ニュースリリース(プレスリリース)はメディア関係者向けの情報発信です。

 

治療院のニュースレターは、患者さんと治療院との間の強固な絆を築くための重要なツールといえるでしょう。

ニュースレターのメリット・デメリット

ニュースレターを効果的に利用するためには、そのメリットとデメリットの両方を理解し、適切な戦略を立てることが重要です。

 

治療院がニュースレターを送る際の、主なメリットとデメリットについて、詳しく掘り下げていきます。

ニュースレターのメリット

売上アップにつながる

ニュースレターは、単に情報を共有するツールを超え、治療院の売上を増加させる有効な戦略です。

 

新製品やサービスの紹介、特別オファーや割引情報の提供を通じて、読者の購買意欲を刺激し、最終的には売上アップに直結します。

 

情報を手にした読者は、提供された価値やメリットを理解し、治療院を利用する動機を得るのです。

 

ニュースレターの魅力は、金銭的な価値を直接提供することではなく、患者さんへの細やかな気配りを通じて、読者の心を動かすことにあります。

 

このような姿勢は読者に高く評価され、患者さんの信頼を深めることができます。

 

結果として、患者さんの離脱が減少し、リピート利用や新たな紹介が増えるという声が多く聞かれます。

 

ニュースレターの発行にはお金も時間もかかります。しかし、手間暇かけて継続するからこそ、その価値は計り知れないものとなるのです。

 

継続的な発行を通じて、患者さんとの信頼関係を築き上げ、長期的な視点で見た場合に売上の増加に繋がります。

 

この継続的なコミュニケーションは、治療院にとってかけがえのない資産となるでしょう。

リピート率向上を期待できる

リピート率の向上は、治療院を含むあらゆるビジネスにおいて、売上の安定と拡大を実現するための欠かせない要素です。

 

リピート率は、特定期間内に治療院を再訪した患者数を、同期間内の新規患者数で割り、100倍した数値で表されます。

 

例えば、特定期間内の再訪患者数が150人、新規患者数が200人の場合、リピート率は75%です。(150÷200=0.75 0.75×100=75)

 

この数値が高ければ高いほど、患者さんの満足度が高く、継続的に利用していることを意味します。

 

新規患者さんの獲得に比べ、リピート患者からの売上を伸ばす方がコストを低く抑えられるため、リピート率を高めることはコスト効率の良い売上拡大戦略と言えます。

 

ニュースレターを通じて定期的に役立つ情報や、特別なオファー、院の最新ニュースを提供することで、患者さんに院への興味を持続させ、再訪を促すことが可能です。

 

また、リピート患者は一度の来院で高額のサービスを利用する傾向があり、また新たな患者さんを紹介してくれる可能性も高いため、リピート率の向上は売上の大幅な向上に直結します。

 

ニュースレターは、患者さんが治療院に対して持つ信頼と親密さを深めることに貢献し、結果としてリピート率の向上を促します。

 

治療院がニュースレターを通じて、価値ある情報を定期的に提供し続けることで、患者さんは治療院に対する忠誠心を高め、治療院の熱心なファンになってくれるでしょう。

 

このように、ニュースレターはリピート率の向上を通じた売上の安定化と拡大に寄与し、治療院の持続可能な成長を支える重要な役割を果たします。

患者さんとのコミュニケーションに役立つ

ニュースレターで紹介した内容は、患者さんとの会話のきっかけになります。さらに

患者さんからのフィードバックは治療院にとって貴重な情報源です。

 

例えば、ある患者さんがニュースレター内のエクササイズのコーナーを、特に役立ったと感じ、フィードバックをいただいた場合、治療院はその内容をさらに充実させることで、患者さんの満足度を高めることができます。

 

ニュースレターの情報から発展した会話や、患者さんからのフィードバックが、売上アップのヒントとなることもあります。

 

成功したニュースレターは患者さんにとって待ち遠しいものになります。例えば、「月間健康ニュース」として毎月1日に配信されるニュースレターは、患者さんに新しい1か月を健やかに過ごすための指針となるのです。

 

これらの取り組みを通じて、治療院は患者さんの頼れるパートナーになることができます。治療院と患者さんとの間に築かれる「絆」は、双方にとってかけがえのない財産となるでしょう。

患者さんの口コミとして利用できる

ニュースレターに患者さんの口コミを取り入れることは、治療院の信頼と信用を高める効果的な手段です。

 

たとえば、「当院のリラクゼーションマッサージを体験された山田さんの声」として、具体的な患者さんのコメントを掲載することで、他の患者さんや見込み客に対し、治療院のサービスの質の高さや満足度を具体的に伝えることができます。

 

山田さんからの「マッサージ後、長年抱えていた肩こりが軽減し、毎日が快適になりました」という実際の声は、新規の患者さんにとって大きな安心材料となり、治療院を訪れるきっかけになります。

 

商品のレビューやレストランの口コミを参考にするのと同様、人々は実際にサービスを体験した人の声を非常に重視しているのです。

 

総務省のアンケート結果によれば、6割以上の人が他の顧客の声を参考にしていることが明らかで、この傾向は明確です。

 

治療院が「当院の施術は効果的です」と宣伝しても、患者さん自身の中立的な意見があることで、メッセージの説得力は大きく増します。

 

さらに、口コミは既存の患者さんから新しい患者さんへと自然に広がります。

 

「あの治療院は本当に素晴らしかった!」といったポジティブなコメントは、患者さん自身のネットワーク内で共有され、新しい患者さんを引き寄せる強力なツールになります。

 

そして、「ニュースレターで見たけど、この治療院は最新の治療を導入しているそうだ」という情報が広がることで、実際に訪れたことのない人々からの関心も集められるでしょう。

 

ニュースレターに患者さんの口コミを取り入れることは、新しい患者さんの不安を和らげ、治療院選びの大きな助けとなります。

営業感なく宣伝できる

ニュースレターでは、営業感を排除しつつ患者さんの関心を引き、治療院や商品を宣伝することができます。

 

例えば、治療法や治療院が提供しているサービスの開発秘話、または開発した背景など、これらの話をニュースレターで共有することで、患者さんに治療院の思いや文化を感じてもらい、単なる宣伝を超えた価値を提供できます。

 

治療院で推奨しているサプリメントの効能や、栄養素に関する興味深い情報を提供すれば、患者さんの日々の健康管理に役立つ知識を伝えることもできます。

 

これは、直接的な宣伝ではなく、患者さんの生活の質の向上をサポートする情報として受け取られます。

 

このように、商品やサービスの背景にあるストーリーや、それを取り巻く人々の想いを共有することで、営業感なく宣伝することができます。

 

提供する情報は、患者さんの生活や興味に密接に関連していることが重要です。

有益な情報を提供する

ニュースレターにおいて、患者さんに「役に立った」と思ってもらえるようなコンテンツの提供は、治療院の価値を高め、患者さんとの信頼関係を強化する重要な要素です。

 

専門家からのアドバイスやお役立ち情報を通じて、患者さんが日常生活で直面する健康の悩みや疑問に、対処するための手助けをすることができます。

 

患者さんの疑問に答える質疑応答のコーナーや、自宅でできる施術コーナーを設けることで、患者さんの具体的な質問に直接回答し、また日常で使える実用的なアドバイスを提供することが可能になります。

 

これらのコーナーでは、健康維持や疾患予防に役立つ話や、特定の症状に対する自宅での対処法など、患者さんが実生活で直接活用できる情報を分かりやすく解説しましょう。

 

加えて、トレンド情報や、治療院で扱っている製品やサービスの使い方についての情報も共有することで、患者さんに新しい健康情報や治療法への関心を持ってもらうことができます。

 

治療院が患者さんの健康と幸福を心から願っていることを示し、それぞれの患者さんに最適な情報を提供することで、患者さんとの長期的な関係構築に貢献します。

他院との差別化につながる

治療院では、サービスの価格や品質だけでなく、「志」の面で他院と差別化を図ることが極めて重要です。

 

人の健康に深く関わるこの業種では、価格競争よりも、患者さんの病や痛みをどれだけ理解し、適切に対応できるかが品質を決める要素となります。

 

患者さん一人一人と真摯に向き合い、その悩みや不安に寄り添う心配りが、治療院の品質そのものを高めます。

 

患者さんの声を積極的に聞き、それに応える形でサービスを改善したり、新しい治療法を導入したりすることで、患者さんに寄り添った姿勢を示すことができます。

 

これには、最新の治療技術の導入や、治療院独自の健康支援プログラムの開発なども含まれます。

 

患者さんにとって新鮮で有益なサービスを提供することで、治療院のブランド価値を高めることができるでしょう。

 

他院と同じことをしていても差別化はできません。他院が面倒だと感じることを、積極的に行いましょう。

 

例えば、より詳細な健康情報の提供、治療計画の透明性の向上、アフターケアの充実など、患者さんの期待を超えるサービスを提供することで、他院との明確な違いを打ち出すことができます。

 

治療院が他院と差別化を図るためには、患者さん一人ひとりに対する深い理解と、それに基づく質の高いサービスの提供が必要です。

 

患者さんにとって本当に価値のある治療院を目指すことで、他院との差別化を実現することができます。

休眠患者を掘り起こす

休眠患者の再活性化は、新規患者の獲得よりもコストが低く、比較的容易な方法で集客を増やすことができます。

 

休眠患者とは、何らかの理由で一時的に通院をやめてしまったが、過去に治療院を利用していた患者さんのことを指します。

 

これらの患者さんに再訪してもらうためには、ニュースレターが非常に有効なツールとなり得ます。

 

多くの場合、患者さんが通院をやめる理由は大きな問題ではありません。

 

治療により症状が改善された、予約をキャンセルした後に再予約をするのが気まずい、忙しくて予約を忘れてしまったなど、様々な事情があります。

 

こうした患者さんに対して、再び治療院を利用してもらうためのきっかけを提供することが重要です。

 

ニュースレターを通じて、休眠患者に対して治療院からのメッセージを伝えましょう。

 

この際、売り込みが強すぎる内容や、大量のクーポンを提供することは避けるべきです。それらはかえって患者さんを遠ざける可能性があります。

 

代わりに、治療院の最新情報、健康に役立つコンテンツ、季節ごとの健康管理のヒントなど、患者さんにとって有益な情報を提供することが望ましいです。

 

また、過去に治療院を利用していたことに対する感謝の気持ちを伝え、いつでも歓迎する姿勢を示すことも重要です。

 

ニュースレターでのコミュニケーションは、治療院に再び関心を持ってもらうためのきっかけになります。

 

健康問題に関するアドバイスや、新しい治療方法の紹介など、患者さんの健康を心から願うメッセージは、休眠患者が再び治療院を訪れる動機付けとなるでしょう。

ニュースレターのデメリット

ニュースレターは治療院の情報共有や患者さんとのコミュニケーション強化に役立つ一方で、その運用にはいくつかの課題が伴います。

 

ここでは、ニュースレターの運用における主なデメリットと、それらに対応するために留意すべきポイントを紹介します。

運用コストがかかる

ニュースレターの運用には、無視できないお金と時間が伴います。

 

コンテンツの企画・作成からデザイン、そしてメールや紙媒体での配信まで、一連のプロセスには専門的な知識とリソースの投資が必須です。

 

特に、質の高いニュースレターを定期的に発行するには、継続的な運用や管理が欠かせません。

 

運用の形態は、自社内で実施するか、外部に委託するかで大きく変わります。

 

自社で運用する場合、直接的な費用は抑えられる可能性がありますが、時間や手間などの負担が大きくなる傾向があります。

 

一方、専門業者に外注すると、手間は省けますがその分費用が増加します。どちらの方法を選択するかは、治療院の状況やリソース、目指すニュースレターの質によって異なります。

 

また、ニュースレターの形式により、運用コストも変わります。

 

紙媒体での配信は、印刷や配送にコストがかかるものの、受取人が手に取って読む確率が高く、特に高齢層に好まれる傾向があります。

 

一方、電子メールやブログなど、インターネットを通じた配信は、開封率や読者の獲得が課題となる場合がありますが、紙媒体に比べて低コストで、配信効果の分析が容易です。

 

どちらの配信方法を選択するにしても、ニュースレターの運用は戦略的な計画と継続的な努力が必要です。

 

適切な運用と管理を通じて、コストを最適化し、ニュースレターのポテンシャルを最大限に引き出すことが重要です。

内容を考える必要がある

ニュースレターの制作では、「何を書くか?」という問題に直面します。

 

特に、毎週や毎月といった定期的に配信する場合、時間が経つにつれて新しいネタを見つけることが難しくなります。

 

多くの場合、この「ネタ切れ」がニュースレターの発行を中断させる一因となっています。

 

ニュースレターに適したトピックはありますが、反対に不向きな内容もあります。

 

そのため、ニュースレターを継続して制作するためには、患者さんが「役に立った」と感じる情報を見極め、用意しておく必要があります。

 

このプロセスには、患者さんのニーズや関心を深く理解することが求められます。

 

患者さんにとって価値のあるコンテンツを提供するためには、以下の点に留意することが重要です。

 

患者さんの関心事を把握する:どのような情報が患者さんにとって有益かを知るためには、関心事やニーズを把握することが不可欠です。

 

これにより、患者さんが実際に関心を持つトピックを選定することができます。

 

多様なコンテンツを検討する:健康情報、季節に応じたアドバイス、業界の最新動向など、患者さんが役立つと感じる情報は多岐にわたります。

 

定期的に配信する内容を幅広く検討することで、ニュースレターの魅力を維持することができます。

 

フィードバックを活用する:患者さんからのフィードバックは、コンテンツの方向性を決定する上で非常に貴重な情報源です。

 

患者さんが何に興味を持っているのか、どのコンテンツが好評だったのかを把握することで、より魅力的なニュースレターを作成することが可能になります。

 

ニュースレターの内容を考えるプロセスは、時には挑戦的なものになるかもしれません。

 

しかし、患者さんにとって有益な情報を提供し続けることができれば、治療院と患者さんとの関係を深め、長期的なエンゲージメントを促進することができます。

 

適切な計画と創造性をもって、ニュースレターのコンテンツ制作に臨むことが、成功への鍵となるでしょう。

すぐに集客効果を実感できない

ニュースレターの運用では、即時的な集客効果は期待できません。

 

その主な理由として、ニュースレターは読者との長期的な関係構築に重点を置いているため、読者の反応を直接的に確認しにくいことが挙げられます。

 

これは、ニュースレターが短期間で患者さんの購買行動を促すよう設計されていないため、リピート患者や新規患者さんの獲得といった効果が出るまでに時間を要するからです。

 

ニュースレターの価値は、治療院の認知度の向上やブランドイメージの構築といった、より継続的かつ長期的な効果にあると考えられます。

 

このように時間をかけてゆっくりと効果を発揮する特性は、短期間での集客効果を期待した場合、満足な成果が得られないことを意味します。

 

実際に、ニュースレターを発行し始めてから売上が上がるまでには、半年から1年程度かかると言われています。

 

この期間、定期的にニュースレターを発行し続けることが成功への鍵です。

 

来院してもらうまでに時間が必要な患者さんを想定し、ニュースレターの内容を充実させ、その患者さんにとって価値のある情報を提供し続けることが重要です。

 

ニュースレターを通じた集客効果を最大化するためには、短期間での効果を期待するのではなく、長期的な視点で顧客との関係を深めていく姿勢が求められます。

 

ニュースレターで定期的な接触を図り、治療院の価値を伝え続けることが、来院に結びつく成功の鍵です。

創刊スケジュールの設定

ニュースレターを成功させるためには、適切な創刊スケジュールの設定が不可欠です。

 

理想的な配信頻度を見つけることで、患者さんの興味を維持しつつ、鬱陶しいと感じられることなく情報を提供するバランスを保つことができます。

 

一般的に、ニュースレターは月に1回程度の配信が推奨されます。

 

この頻度ならば、患者さんにとって覚えてもらいやすく、かつ情報提供のタイミングとしても適切です。

 

月に1回の配信は、患者さんとの関係を築き、信頼を深めるうえで効果的なリズムとなり得ます。

 

しかし、業種や提供するサービスによっては、この一般的な配信頻度が必ずしも最適とは限りません。

 

配信頻度が高すぎると、患者さんにとって負担となり、逆に間隔が空きすぎると、患者さんの興味を失うリスクがあります。

 

特に、配信頻度が高すぎる場合は、ネタ切れに悩むこともあるため、コンテンツの質を維持しつつ継続可能な配信スケジュールを考えることが重要です。

 

配信スケジュールを設定する際には、ニュースレターが持つ目的と患者さんの期待を考慮し、それぞれのニーズに合わせた頻度を選択すべきです。

 

例えば、季節ごとの情報が中心の場合は、四半期ごとの配信でも適切かもしれません。一方で、業界の最新動向や新しいプロモーション情報を提供する場合には、月に1回以上の配信が望ましい場合もあります。

 

最適な配信スケジュールを見つけるには、患者さんの反応を見ながら調整することも有効です。

 

メールやWEBサイトの場合には、開封率やクリック率などを分析し、患者さんの興味やニーズに最も合った配信頻度を見極めましょう。

ニュースレターのデザインについて

ニュースレターのデザインは、単に情報を伝えるだけでなく、読者に強い印象を残し、メッセージを響かせるための重要な要素です。

 

内容が充実していても、デザインが読者にとって魅力的でなければ、その価値は半減してしまいます。

 

したがって、ニュースレターをデザインする際には、以下の点に注意してください。

 

情報の読みやすさ

読みやすさは、ニュースレターのデザインにおける最も基本的な要件です。情報が整理され、一目で理解できるレイアウトを心掛けましょう。文字の大きさやフォントの選択、色使いなど、細部にわたって読者の視覚的な負担を軽減する工夫が求められます。

目を引くビジュアル

一目で読者の注意を引くインパクトのあるビジュアルの使用は、ニュースレターの効果を高めます。適切な画像やグラフィックを使用することで、コンテンツの主旨を強調し、読者の興味を引きつけることができます。

ブランディングの一貫性

ニュースレターは、治療院や企業のブランドを体現するものでもあります。そのため、ロゴや色使い、フォントの選択に至るまで、他のマーケティング資材との一貫性を保つことが大切です。

 

ブランドイメージを強化し、読者に安心感を与えるためにも、デザインにはブランディングを意識してください。

 

ニュースレターのデザインを考える際には、上記のポイントを心掛けることで、より効果的なニュースレターを作成することができるでしょう。

ニュースレターの基本的な書き方

ニュースレターを書く際には、読者の関心を引きつけ、情報を効果的に伝えるために、いくつかの基本的なステップに従うと良いでしょう。以下にその作成例をお伝えします。

基本的な掲載情報について

基本的な掲載情報を書く際には、掲載する情報の正確性を確認することが最も重要です。事実、データ、日付、名前、地理的な詳細など、嘘偽りのないようにします。

 

また、読者が容易に理解できるよう、クリアで簡潔な言葉を選ぶことも重要です。

 

専門用語や略語の使用は、避けるか説明を加えるようにして、誰にでも理解できる言葉選びを心がけましょう。

ニュースレターのタイトル

ニュースレターのタイトルは、その内容と目的を反映し、同時に読者の注意を引きつけることが重要です。

 

定期的に発行するニュースレターの場合、タイトルに一貫性を持たせることで、読者にわかりやすく、ブランド認知を高めることができます。

 

タイトルが魅力的であればあるほど、読者は内容を読むことに興味を持ちやすくなります。

 

タイトルは簡潔で理解しやすいものにしましょう。また、抽象的な表現よりも具体的な情報を含めると、読者が内容をすぐに把握できます。

 

例えば、「今すぐ発見!」「始めよう」など、タイトルに動詞を用いて、読者に何らかの行動を促すような表現です。

 

読者の好奇心を引き出すような言葉選びも重要です。

 

例えば、「秘密」「最新」「無料」「簡単」などの言葉は、読者の関心を引きやすいと言われています。タイトルから読者が受け取ることができる価値やメリットを示しましょう。

 

タイトルを決める際には、これらを参考にしながら、読者が読みたくなるような魅力的なニュースレターを目指しましょう。

今月の特集

読者に最も注目してもらいたいテーマや情報を、深掘りして提供します。

 

特定のテーマやキャンペーンを選び、その重要性や利点を詳しく説明します。

 

読者がその情報から何を得られるかを中心に、具体的な詳細やデータを用いて説得力を持たせることが重要です。

 

例:今月の特集

『 春を軽やかに:新生活サポートのための疲労回復ガイド』

春は新生活が始まる時期で、心身ともに疲れがたまりやすい季節です。当院では、春の疲れを効果的に解消するための特別な治療プログラムをご用意しました。

最新の整体技術と伝統的なマッサージを融合させたこのプログラムでは、冬の間に溜まった体の緊張を和らげ、新たな季節を健やかに迎えるための体作りをサポートします。この春、体のリフレッシュを図りたい方はぜひご利用ください。

院長のコメント

院長の視点や考えを共有し、読者に人間性を示しましょう。

 

院長がその月のテーマや患者さんへのメッセージについて短いコメントを提供します。個人的なエピソードや専門知識を織り交ぜることで、信頼性と親近感を高めます。

 

例:院長のコメント

新季節のスタートダッシュ:院長からの健康エール

皆様、春の訪れと共に新たな気持ちで日々をお過ごしのことと思います。しかし、春は意外に体調を崩しやすい時期でもあります。当院では、一人ひとりの体調や悩みに合わせたパーソナライズされた治療を提供しております。

健康は日々の積み重ねから生まれるものです。皆様が健やかな毎日を送れるよう、私たちは全力でサポートいたします。この春も、あなたの健康を一緒に守りましょう。

おすすめの〇〇情報

患者さんの健康や生活の質の向上に役立つ製品、サービス、または知識を共有します。読者にとって新しく、有益な情報やリソースを紹介します。

 

その選択がなぜ良いのか、どのような利点があるのかを具体的に説明し、可能であれば実体験や事例を交えます。

 

例:おすすめの健康情報

『デトックスでリフレッシュ!春に摂りたい清涼食材』

春は新しい始まりの季節ですが、この時期におすすめしたいのがデトックス効果の高い食材を取り入れること。

特に、新鮮な春野菜には体内の不要なものを排出し、体をリセットする効果が期待できます。例えば、アスパラガス、春菊、たけのこなどは、その代表的な食材。これらを積極的に食事に取り入れ、内側から健康な体を作りましょう。

患者さんの声

実際の患者さんの体験談を共有し、治療院のサービスや施術の効果を証明します。

 

治療を受けた患者さんの具体的な体験談を引用しましょう。読者が共感しやすいよう、具体的な成果や感想を中心に構成します。

 

例:患者さんの声

『患者さんからの証言:春の疲れ知らずの秘訣』

「毎年春になるとだるさを感じていましたが、院の特別プログラムを受けてからは、明らかに体が軽くなりました。特に、朝の目覚めが違います。この感覚は初めてで、とても嬉しいです。」- Aさん (35歳 女性)。

当院では、患者さん一人ひとりの声に耳を傾け、より良い治療を提供することを心がけています。Aさんのように、春特有の疲れを解消し、活力ある毎日を送っていただけるよう努めてまいります。

今月のトピックス

その月に起こったイベント、ニュース、アップデートをまとめて伝えます。

 

短く印象的な言葉で、その月に行われた活動やイベント、または今後の計画についての簡潔な概要を提供します。

 

読者が関心を持ちそうなトピックやニュースを選び、ポイントを絞って伝えましょう。

 

例:今月のトピックス

『健康を彩る春のイベント:ウォーキングと料理でリフレッシュ』

この春、当院では様々な健康支援イベントを企画しています。中でも注目は、「春の健康ウォーキングイベント」。地域の皆様と一緒に、美しい春の自然の中を歩きながら健康づくりを行います。

治療院の基本情報

読者に治療院の基本的な情報を提供し、訪問や問い合わせを促しましょう。

 

院の名称、住所、連絡先、診療時間、アクセス方法などの基本情報を明確に記載します。

 

新しい患者さんが治療院に容易に連絡を取れるよう、必要な情報が一目でわかるようにします。

ニュースレターで気を付けたい禁止事項

ニュースレターを作成する際には、読者の信頼を維持し、ポジティブな影響を与えることが重要です。そのため、以下のような禁止事項に注意してください。

根拠のないもの

ニュースレターに掲載する情報は、正確性と信頼性が求められます。根拠のない主張や証拠のない情報を避け、確かな情報元からのデータや事実に基づいて内容を構成しましょう。

 

例: 「当院の新しい治療法は、すべての病気を治すことができます。」

 

このような広範囲にわたる主張は、詳細な研究結果や科学的根拠を提示しなければなりません。

商品やサービスの売込み

ニュースレターは情報提供のツールで、過度な商品やサービスの宣伝は避けるべきです。読者に有益な情報を提供することに重点を置き、宣伝は控えめにしましょう。

 

例: 「最新のダイエットサプリメントを今すぐ購入しましょう!」

ニュースレター内で過度に商品を推奨し、情報提供よりも販売を目的とした内容は、読者に不快感を与えかねません。

詳細な個人情報の掲載

患者さんのプライバシーを尊重し、個人情報の取り扱いには十分注意が必要です。詳細な個人情報の掲載は避け、事例を紹介する場合も匿名性が保たれるようにしましょう。

 

例: 「先週、山田太郎さん(住所:〇〇市〇〇町、電話番号:xxx-xxxx-xxxx)が当院で治療を受けました。」

患者さんの同意なくこのような個人情報を公開することは、個人情報保護の法律に違反する可能性があります。

院長の自慢話

ニュースレターは、院長個人の成果を自慢する場ではありません。内容は読者にとって有益で関心を持てるものにし、自己顕示的な内容は控えましょう。

 

例: 「私はこの地域で最も賞を受賞した医師です。」

院長の業績や賞に焦点を当てる内容は、自己顕示的であり、ニュースレターの目的から逸脱しています。

誹謗中傷や公序良俗に反すること

公共の場でのコミュニケーションとして、誹謗中傷や公序良俗に反する内容は厳に慎むべきです。

 

また、特定の宗教団体や政治的意見に対する否定的なコメントも、公序良俗に反するとみなされます。

 

例: 「他の治療院は無能です。」

他の専門家や治療院を不当に批判する内容は、誹謗中傷にあたり、読者からの信頼を失う原因となります。

 

ニュースレターを通じて、患者との信頼関係を深め、有益な情報を共有することが大切です。ニュースレターを作成する際は、常に専門性と倫理を保ち、読者に価値ある情報を提供することを心がけましょう。

ニュースレターの掲載先を広げる

ニュースレターの購読者数を増やし、より多くの人に読んでもらうためには、自身や治療院のPR活動を積極的に行うことが重要です。

 

ここでは、掲載先を広げるための具体的な方法を紹介します。

他のコンテンツへ寄稿する

自分の専門知識を生かして、関連するニュースサイトやブログに記事を寄稿しましょう。これにより、新しい読者に知ってもらう良い機会となります。

メディアに出演する

YouTubeチャンネルの開設、ポッドキャストやラジオなどメディアへの出演は、自身や治療院を知ってもらう絶好の機会です。専門分野に関連するコンテンツに出演することで、興味を持ってもらいやすくなります。

コラボレーションする

業種に関係なく、他の配信者との連携を図り、相互に紹介し合うことは非常に効果的です。互いの読者基盤を共有することにより、購読者数の増加につながります。

講演会を主催する

専門知識を活かした講演会や説明会などを主催することで、専門家としての自身をアピールし、ニュースレターへの関心を高めることができます。

話題性のある内容を提供する

TV、ラジオ、新聞、雑誌などのメディアに取り上げられるような魅力的なニュースレターを作成しましょう。

 

話題性のある内容や独自の視点を提供することで、メディアの注目を集めることが可能です。

日常的に機会を探す

集客のチャンスは予期せぬ場所に転がっていることもあります。

 

日常生活の中でも常にアンテナを広げ、さまざまな場面での出会いや偶然の機会を通じて、購読者数を増やす可能性があることを意識しましょう。

 

これらの方法を通じて、ニュースレターをより多くの人に読んでもらうための道を広げることができます。積極的に自分自身とニュースレターの価値をアピールしましょう。

まとめ

今回の記事では治療院のニュースレターについてご紹介しました。

ニュースレターは患者さんとのコミュニケーションを強化し、治療院の魅力を伝えるための貴重なツールである。
運用にはコストや内容の企画といったデメリットも存在するが、他院との差別化、休眠患者の再活性化など、デメリットを上回る多くのメリットがある。
根拠のない情報の掲載や個人情報の取り扱いなど、禁止事項にも注意しながら運用する必要がある。

以上のポイントを踏まえ、適切な計画と戦略をもって運営されるニュースレターは、治療院の成長を促進し、患者さんとの信頼関係を深める素晴らしいツールです。

 

これらの努力により、治療院はコミュニティ内での存在感を高め、より多くの患者さんに支持されることでしょう。

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当記事は、「一般社団法人日本治療院支援協会」の編集部が執筆をしています。これまで、セミナーやサービスを通じて3,000院以上の治療院を支援してきました。公式ブログでは、治療院の経営者向けに「治療院経営を成功させることができる秘訣」をお伝えします。