整体院開業で準備するものや開業費用とポイントの解説!
整体院を開業するには、さまざまな準備と費用が必要です。
どのようにしてビジネスプランを立てればよいのか?
ビジネス形態の選択に迷った時はどうするか?内装工事はどこまでこだわるべきか?
こんなお悩みを抱えている方は多いのでは無いでしょうか。
そこで今回は、具体的な準備項目や開業費用、成功のためのポイントについて詳しく解説します。
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当記事は、「一般社団法人日本治療院支援協会」の編集部が執筆をしています。これまで、セミナーやサービスを通じて3,000院以上の治療院を支援してきました。公式ブログでは、治療院の経営者向けに「治療院経営を成功させることができる秘訣」をお伝えします。 |
整体院 開業前に準備すべきこと6選
整体院を開業するには、多くの準備が必要です。それぞれの6つのステップにわけて詳しく解説していきましょう。
1.ビジネスプランの策定
整体院を開業する際には、事業計画をしっかりと立てることが成功への第一歩です。
この計画には、市場分析、資金調達、施設の設備、運営方針などが含まれます。
まず、市場分析をすることで、ターゲットとする顧客層や競合との比較、地域の需要を把握します。
これに基づいて、どの地域に店舗を構えるか、どのようなサービスを提供するかが決定されます。
次に、資金調達の計画です。開業資金は、店舗の賃貸料、改装費、備品購入費、初期の運転資金など、多岐にわたります。
これらの資金をどのようにして確保するかが重要であり、銀行からの融資や投資家からの支援を得ることが一般的です。
施設の設備については、整体ベッドや受付エリア、待機スペースなど、顧客が快適に過ごせる環境を整えることが必要です。
また、運営方針では、サービスの質を保つためのスタッフ教育や、顧客満足を高めるためのアフターケアの計画も重要です。
2.開業資金の調達
開業資金を調達する方法には、自己資金の活用、銀行ローン、政府や地方自治体の補助金・助成金の利用、投資家からの資金調達などがあります。
まず、自己資金を用いる方法が最も基本的です。
例えば、長年の貯金を活用して、整体院を開業した場合、自己資金を多く使えるほど他の負債を抑えられ、金融機関からの信頼も得やすくなります。
次に、自己資金だけではカバーできない場合は、外部からの資金調達が必要です。
特に日本政策金融公庫、銀行、信用金庫からの融資が一般的な選択肢です。
例えば、地元で開業するために日本政策金融公庫からの融資を受けた場合、比較的低金利で長期間の融資を受けられ、開業後の財務負担を軽減し、事業の安定したスタートが期待できます。
また、地元の銀行や信用金庫も良い資金源となり得ます。
これらの金融機関は地域に根ざしたサービスを提供しており、地元でのビジネス開業に対して理解があり、支援を得やすいことがあります。
さらに、融資を申し込む際には、詳細かつ説得力のある事業計画書の準備が必要です。
事業計画書を作成し、市場分析、予想収益、返済計画などを明確にすることで信頼を得られるでしょう。
このように、開業資金を調達する方法にはさまざまな選択肢がありますが、自分のビジネスに最適な方法を選び、計画的に進めることが重要です。
3.物件選定
次の重要なステップは、適切な物件の選定です。特に賃貸物件の場合、集客のしやすさやランニングコストの低減が重要なポイントになります。
特に賃貸物件を選ぶ場合、集客のしやすさや運営コストの観点から、地域の特性を踏まえた慎重な選定が必要となります。
また、バス停や地下鉄の駅近くなど、公共交通の利用が便利な場所は、通院のしやすさなど、都市部においては、交通の便が良い立地を選ぶことが重要です。
例えば、駅から近い場所や主要な通りに面した物件を選ぶことで、徒歩や公共交通機関でのアクセスが容易であり、多くの人々の目に触れる機会が増えるため、自然に集客力を高められ、ピーターを増やす効果も期待できます。
一方、地方での整体院開業では、物件選びにおいて駐車場の広さが大きなポイントになります。
地方では車が主要な移動手段となるため、駐車場が広くてアクセスしやすい場所は、
車での来院を考える顧客にとって大きな魅力となります。
また、物件の見た目だけでなく、駐車スペースの使いやすさも重視することで、顧客の利便性をさらに向上させることが可能です。
物件選びにおいては、ただ安い賃料の物件を選ぶだけではなく、将来的な修繕費用や運営コストを考慮したバランスの取れた選択が求められます。
たとえ初期投資が少し高くても、メンテナンスが少なく、アクセスが良好な物件は、長期的に見て経済的負担を軽減できるため、最終的なコストパフォーマンスは向上します。
さらに、物件の広さや間取りも整体院としての機能性を考える上で重要です。施術室の数や待合室の広さなど、
サービス提供に影響する要素をしっかり考慮し、顧客が快適に過ごせる環境を整えることが成功への一歩となるでしょう。
4. 開業時のビジネス形態を決定する
整体院を開業する際には、その形態によって必要な初期投資や運営コストが大きく異なるため、事前にそれぞれの特徴を理解し選択することが重要です。
また、将来の運営スタイルや費用対効果を考慮して慎重に選択することが必要ですので、
各形態のメリットとデメリットを理解し、自身のビジネスプランと照らし合わせて最適な選択をしましょう。
自宅・貸店舗・レンタルサロン
整体院を開業する場所の選択肢として、自宅、貸店舗、レンタルサロンの三つの形態についてご紹介します。
それぞれの形態にはメリットとデメリットがあり、整体院のビジネスモデルや資金計画、目指すサービスの質によって最適な選択が異なります。
まず、自宅での開業は、初期投資を最小限に抑えられる最大のメリットがあります。
例えば、自宅の一部を改装して整体院を開業する場合、改装費用だけで済むため、大きな資金を必要とせずにスタートできます。
また、通勤時間が不要になり、プライベートとの調整がしやすい点も魅力です。
次に、貸店舗での開業は、ビジネスとしての視認性が高く、立地によっては高い集客効果が期待できます。
さらに、通行人の流れが多いエリアや商業施設内での店舗は、新規顧客を獲得しやすいです。
しかし、賃料や管理費、さらには内装にかかるコストも高くなるため、より多くの初期投資が必要になります。
最後に、レンタルサロンの利用は、必要な時だけ施設を借りられ、固定費を大幅に削減できる点が魅力です。
これは特に開業初期や顧客基盤がまだ少ない時に適しています。
しかし、スペースの予約が必要であり、場所によっては希望の時間に利用できない可能性もある為、事前確認をしっかり行いましょう。
5.内装工事
物件を契約した後の内装工事は、整体院のブランディングと顧客の印象に大きく影響を与えるため、非常に重要です。
整体院では、訪れる顧客がリラックスし、快適に施術を受けられる環境を作ることが求められます。
内装工事では、レイアウトの計画が必須です。施術スペース、待合室、受付エリアなど、機能ごとに適切な配置を考える必要があります。
また、照明や色彩も顧客のリラックス感に影響するため、慎重に選ぶことが重要です。
スケルトン物件から内装を一から行う場合、デザインの自由度は高いものの、工事費用が高額になる傾向があります。
例えば、コストを抑える方法として、居抜き物件の活用があります。
これは、以前に別の業種で使用されていた店舗をそのまま利用することで、必要な改修を最小限に抑えられます。
また、事前に内装が施された物件を選ぶことも一つの手段です。
これらの物件は、追加の大規模な改装が不要なため、開業までの時間と費用を節約できるでしょう。
6.必要な設備・集客方法を考える
次に、適切な設備の整備と効果的な集客戦略が重要になってきます。
整体ベッド、快適な受付・待合室の家具、そして治療用品の選定から始まります。
これらは、顧客に安全で清潔、かつ快適な環境を提供するために不可欠です。
また、リラクゼーションを促進する照明と音響設備の導入も重要です。
例えば、心地よい音楽と柔らかい照明を備えることで、顧客がリラックスできる空間を作り出せます。
また、効率的なPOSシステムおよび予約システムの導入もスムーズな運営に役立ちます。
例えば、整体院を運営する際、オンライン予約システムを導入することで、顧客が簡単に予約を取れ、受付業務の効率化が図れるでしょう。
これらの設備と戦略を整えることで、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことが期待できるでしょう。
次に集客面では、専門的なホームページの構築とSEO対策がオンラインでの可視性を高め、新規顧客の獲得につながります。
SNSマーケティングは、施術の様子やプロモーション情報を共有することで、患者さんとの関係を深め、エンゲージメントを促進します。
例えば、整体院のインスタグラムアカウントに、施術のビフォーアフターの写真やお得なキャンペーン情報を投稿することで、多くのフォロワーを獲得し、院の知名度を高められます。
さらに、地域で開催される健康フェアなどに参加することで、多くの地域住民と直接交流し、整体院の存在を知ってもらう機会を増やせます。
また、オフライン広告として、地域のフリーペーパーやチラシを活用することで、ターゲット市場に直接アプローチすることも効果的です。
これらの活動を通じて、地域に根ざした信頼を築き、新規顧客の獲得とリピーターの増加を目指せるでしょう。
整体院開業にかかる費用
整体院を開業する際には、さまざまな初期費用が必要となります。
整体院の開業には多くの場合、トータル200万円〜1000万円程度の費用がかかると考えられます。
これには、賃貸物件の敷金や礼金、内装や設備投資、治療器具の購入費用などが含まれます。
では、項目別に見ていきましょう。
物件購入費
物件購入費とは、土地や建物を購入する際に必要となる金額のことを指します。
これには、物件の価格自体のほかに、登記費用、仲介手数料、税金などが含まれます。
購入する物件の種類や地域、市場の状況によっても大きく異なりますが100〜150万円程度が目安です。
具体的には、住宅や商業施設、オフィスビルなど、物件の種類によって価格は大きく変動します。
また、都市部や人気の住宅地では価格が高くなる傾向にあり、逆に地方や人気が低いエリアでは比較的安価に購入できることもあります。
物件価格以外にも、不動産取引には仲介手数料が発生することが一般的で、物件価格の数パーセントが相場です。
また、土地や建物の登記には登記費用が必要で、これには司法書士への報酬も含まれます。
内装施工費
整体院の内装は、患者さんに安心感とリラックスを提供する空間作りが求められるため、デザインと機能性を兼ね備えた内装が重要です。
具体的な費用は、20〜100万円程度で、
選ぶ素材や仕様、施工業者によって異なりますが、総合的な計画が必要になります。
さらに、整体院ならではの要素として、治療用ベッドの設置スペースの確保も考慮する必要があります。
効率的なスペース利用とプライバシーの確保が求められるため、間仕切りやカーテンの配置計画も施工計画に含めるべきです。
マーケティングと広告費
整体院を開業する際、お客様を集めるための初期戦略として、地元密着型のマーケティングが特に効果的です。
その中でも、フリーペーパーへの広告掲載と地域へのポスティングは、非常に有望な手段とされています。
フリーペーパーは、その配布エリアや読者層が明確であるため、特定のターゲットに向けて情報を発信するのに最適です。
例えば、整体院の場合、地元の人々がリラクゼーションや健康維持を求めていると考えられるため、このようなメディアを利用することで、直接的に関心を持ってもらえます。
次に、掲載費用は一般的に10万円から20万円程度とされており、初期の宣伝においてコストパフォーマンスも良好です。
一方、地域に直接ポスティングをする方法は、さらにダイレクトに潜在顧客にアプローチできる手段です。
50万円程度の投資は必要ですが、広範囲に宣伝物を配布できるため、高い視認性と反応率を得ることが可能です。
これにより、新規オープンする整体院の認知度を短期間で高め、早期の顧客基盤を築くことが期待できます。
これらの手法を活用して、整体院の特色やサービスを地域社会にしっかりとアピールし、健康を求める多くの人々をいかに引きつけることが、結果を左右するでしょう。
設備投資と備品調達費用
整体院を開業する際には、ベッドをはじめとする様々な備品の選定が非常に重要です。
整体院で使用される備品は、患者さんの快適性と治療効果に直接関わるため、慎重な選択が求められます。
まず、施術用ベッドですが、これは整体院の核となる設備です。新品のベッドは一台あたり約10万円の出費が見込まれますが、快適性と耐久性を重視するなら、この投資は十分に価値があるでしょう。
予算の制約がある場合には、中古品を検討することも一つの方法です。
例えば、待合室の家具や受付カウンターなどは、新品を購入するよりもコストを抑えることが可能です。
しかし、ベッドや治療用具に関しては、患者さんの安全と衛生面を最優先に考慮し、可能な限り新品を選択することをお勧めします。
これらの備品を適切に選ぶことで、患者様に安心と信頼を提供し、長期的には院の評判と収益性を向上させることが期待できます。
整体師に必要な資格
整体院を開業する際には、特に資格や免許が法的に必要ではありません。
しかし、専門的な知識や技術を身につけることが、顧客獲得において非常に大切です。
顧客からの信頼を得るためには、これらの知識や技術が証明されていることが有利に働きます。
柔道整復師
柔道整復師は、日本における国家資格の一つで、主に骨折や脱臼、捻挫といった外傷の治療を専門としています。
この資格を取得するためには、柔道整復師養成施設として認定されている専門学校(3年制以上)、短大(3年制)、大学(4年制)で所定の科目を履修し、
卒業すれば得られる専門学校での学習と国家試験の合格が必要です。
さらに、柔道整復師として活動するためには、解剖学や生理学、外傷学などの広範な医学的知識が求められます。
また、手技療法に関する技術も高度なものが必要とされ、日々の臨床経験を通じて磨かれていきます。
例えば、資格を取得した場合、地元の整骨院で働くだけでなく、スポーツイベントで選手がケガをした際に迅速に対応することも可能になります。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、マッサージ、指圧、あん摩などの治療技術を用いて、患者の健康維持や病気の予防、リハビリテーションを支援します。
資格を取得するためには、文部科学大臣もしくは厚生労働省大臣が認定する専門学校または短大、大学などの学校・養成施設で3年以上勉強しなければなりません。
さらに、専門的な技術と知識が要求されるこの職業では、解剖学、生理学、病理学などの広範囲な医学的知識に加えて、手技による治療方法を学びます。
資格を持つことによって保険診療を扱え、病院やクリニック、介護施設、スポーツチームなど、多様な場所での職務が可能になります。
例えば、地域の病院で働くだけでなく、地元のサッカーチームの専属トレーナーとしても活動できます。
さらに、自分の治療院を開業し、独立して働くことが期待できます。
鍼灸師
鍼灸師は、鍼と灸を用いた伝統的な治療法をする専門職です。
はり(鍼)治療とは、特定の体のポイントに細い針を刺すことで、体のバランスを整えたり痛みを緩和する治療方法です。一方、きゅう(灸)治療では、温熱を用いることで同様の効果を目指します。
この資格を取得するためには、鍼灸師の養成施設に3年〜4年通う必要があります。
さらに、日本において鍼灸師と名乗るためには、「はり師」と「きゅう師」の両方の国家資格を取得する必要があります。
これらの資格は別々に取得でき、一方の資格だけを持っている場合はその技術のみすることが認められています。
また、両方の資格を持つことで、鍼と灸の両方の技術を用いて治療ができるようになり、これにより患者のさまざまな症状に対して柔軟に対応することが可能です。
鍼灸の職能は、患者の体の不調を自然治癒力を促進することで改善を図るため、痛みやストレスの緩和、さらには慢性的な症状の管理に有効です。
これらの治療法は、西洋医学と併用されることもあり、統合医療の一環として注目されています。
民間資格
整体師の民間資格として一般的なものには、
「整体療法士資格」、「カイロプラクティック資格」、「リフレクソロジスト資格」等があります。
これらの資格は数日から数週間の短期講習や、最長で1〜2年程度のスクール通学で取得可能です。
まず、「整体療法士資格」は、体のバランスを整えるための手技療法を中心に行います。
この資格は、様々な民間の学校や団体によって提供されており、具体的な療法技術だけでなく、解剖学や生理学に関する知識も学ぶことが求められます。
次に、「カイロプラクティック資格」は、特に背骨や関節の調整を中心に行う治療法です。
この技術は、神経の機能を正常化し体全体の健康を促進することを目的としています。
カイロプラクターは、特定の手技を用いて患者の姿勢を改善し、痛みを軽減します。
最後に、「リフレクソロジスト資格」は、主に足裏や手の反射区を刺激することにより体の内部機能を整えることを目的とした資格です。
この治療法は、リラクゼーション効果が高く、ストレス解消や全体的な健康増進に効果的とされています。
これらの資格は、それぞれが異なるアプローチを持っており、患者のニーズに応じて適切な治療を提供できるようになっています。
民間資格であるため、資格を取得するための具体的なカリキュラムや試験内容、認定基準は、提供する団体によって異なりますが、いずれも専門的な知識と技術が求められる分野です。
整体院経営者の年収
次に、整体院経営者の年収についてご紹介します。整体院の経営者の年収は、立地、顧客層、サービスの質、経営戦略など多岐にわたる要因によって大きく異なります。
整体院の経営者として成功するためには、技術力だけでなく、経営に関する知識も非常に重要です。
立地選びは顧客を獲得するための鍵となるため、人通りが多く、アクセスが良い場所を選ぶことが望ましいでしょう。
また、顧客のリピートを促すために、高いサービスの質を維持することが重要です。
これには、技術の継続的な向上や顧客サービスの質の向上が含まれます。
平均年収
整体院経営者の平均年収は多くの要因に影響されます。
開業初期よりも、経営が安定してくる3〜5年後には、収入も増加する傾向があります。
事業が軌道に乗り始めると、一般的に年収は500万円から1000万円程度に上昇します。
ですが、地域によって物価やサービスの需要が異なるため、都市部と地方では収入の差が出ることがあります。
また、整体院の規模や提供するサービスの種類、マーケティング戦略も年収に大きく影響してくるでしょう。
開業1年目の年収
開業1年目の整体院経営者の年収は、一般的に200万円から400万円程度です。
初年度は、整体院を知ってもらうための宣伝やマーケティングに多くの時間と費用がかかるため、収益が安定しないことが多いです。
また、新しい顧客を獲得するための努力も必要です。この期間は、固定客が少なく、経営が不安定になりがちです。
しかし、質の高いサービスを提供し、口コミやリピーターを増やすことで、徐々に収入を増やしていくことが可能です。
3年目の整体院経営者の平均年収
開業から3年目の整体院経営者の平均年収は、400万円から800万円程度に上昇していき、
この時期には、固定客が増え、経営が安定してくるため、収入も安定してきます。
さらに、3年間の間に築いた信頼と評判が、リピーターの増加につながり、新規顧客の獲得も容易になります。
また、経営の経験が増えることで、効率的な運営方法や効果的なマーケティング戦略を実践できるようになるため、収益の向上が期待されます。
このように、整体院の経営は初期投資や宣伝活動が重要ですが、時間をかけて信頼を築き、リピーターを増やすことで、安定した収入を得られるようになります。
整体院の開業コストを削減する工夫
整体院を開業する際には、コストを抑えるためのさまざまな工夫が重要です。
では、開業コストを削減するための具体的な方法を考えていきましょう。
自宅にサロンを作る
自宅にサロンを作ることで、賃料や光熱費などの経費を大幅に削減できますし、自宅の一部を改装してサロンを開業する場合、初期投資が少なくて済みます。
また、通勤時間が不要になるため、時間とコストの節約にもつながります。
例えば、自宅でサロンを運営することで、通勤にかかる時間をそのまま施術時間に充てられます。
ただし、住宅地での営業には近隣住民への配慮や、地域の規制を確認する必要があります。
サロンを開業する際には、地域の条例や近隣住民の意見を事前に把握しておくことが重要です。
マンションの一室を借りる
マンションの一室を借りる方法があります。マンションの一室を借りてサロンを開業する場合、賃料はオフィスビルや商業施設に比べて低く抑えられます。
また、住宅地に位置するため、顧客にとって通いやすい利便性があります。
さらに、アットホームな雰囲気を提供することも可能です。例えば、マンションの一室を利用して居心地の良いサロンを作ることで、顧客がリラックスできる環境を提供できます。
しかし、マンションでサロンを開業する際には、事前に規約を把握し、営業活動が制限されていないか確認する必要があります。
また、マンションの一室はスペースが限られているため、レイアウトに工夫が必要です。
限られたスペースを有効活用するために、コンパクトで機能的な家具を選んで配置することで、効率的かつ快適なサロンを作り上げることができます。
居抜き物件の利用
前のテナントが使用していた設備や内装をそのまま利用できる居抜き物件の利用も効果的です。居抜き物件を利用することで、初期投資を抑え、短期間で開業できるというメリットがあります。
例えば、整体院やサロンとして使用されていた物件であれば、必要な設備やレイアウトが整っています。ただし、物件の状態や設備の維持費を事前に把握し、必要な改修がないかをチェックすることが重要です。
レンタルサロンの活用
次にレンタルサロンの活用があります。レンタルサロンは時間単位でスペースを借りられ、初期費用や固定費を抑えられます。
特に、開業初期には無駄なコストを削減できるメリットがあります。
例えば、立地が良い場所にあるレンタルサロンを選ぶことで、集客力を高めることも可能です。
しかし、利用時間が限られているため、予約管理が重要となります。さらに、同じレンタルサロンを他の施術者も利用するため、予約が取りづらい場合がある為注意が必要です。
整体院を成功させるためのポイント
整体院を成功させるためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
ここでは、スキルアップ、他店との差別化、リピート率の向上、顧客の満足度向上について詳しく説明します。
スキルアップのセミナー参加と資格取得
整体師として成功するには、技術の向上を継続することが重要です。
例えば、定期的にセミナーや研修に参加して新しい技術を学ぶことが求められます。
さらにスポーツ整体やリハビリテーション、東洋医学などを学ぶことで、提供できるサービスの幅が広がります。
例えば、リハビリテーションの技術を学ぶ場合、スポーツ選手や事故後のリハビリが必要な患者さんに対して、専門的なケアを提供できるようになります。
これにより、整体院のサービスの多様化が図れ、より多くの顧客のニーズに応えられるでしょう。
また、専門資格を取得することで顧客からの信頼が高まり、競争力も向上します。資格取得はキャリアアップに繋がり、整体院のブランド力を高める一助となります。
他店と差別化する
整体院が多く存在する中で、他店と差別化することは非常に重要です。
まず、自院の強みや特色を明確にし、それを顧客にアピールすることが大切です。
例えば、特定の症状に特化した施術や、リラックスできる雰囲気作り、最新の機器を使用した方法などが考えられます。
また、サービス面でも差別化を図りましょう。丁寧なカウンセリングやアフターフォロー、個別の施術プランの提供など、患者さん一人ひとりに合わせたサービスを提供することで、他店との差別化を図ることができます。
リピート率を上げる
リピート率を上げることは、整体院の安定した経営に直結します。
リピート率を高めるためには、まず顧客に満足してもらうことが必要です。施術の質を高めるだけでなく、予約の取りやすさや施術後のフォローも重要です。
例えば、次回の予約を促すためのリマインダーや、定期的なフォローアップの連絡をすることで、顧客が継続的に通院しやすくなります。
また、リピーターに対する特典や割引を提供することも効果的です。これにより、顧客のロイヤルティを高め、リピート率を向上させられます。
顧客の満足度向上
顧客の満足度を向上させることは、整体院の成功に欠かせない要素です。
顧客が満足するためには、まずコミュニケーションが重要です。施術前にしっかりとカウンセリングをし、顧客のニーズや悩みを把握することが大切です。
施術中も適切な説明やフィードバックをし、顧客が安心して施術を受けられるよう配慮します。
また、施術後のアフターケアやフォローアップも忘れずに行いましょう。
例えば、自宅でできるストレッチの指導や、次回の施術までのケア方法を提供することで、顧客の満足度を高めることができます。
まとめ
今回の記事では、整体院・開業についてご紹介していきました。
●スキルアップと資格取得
●他店との差別化
●顧客の満足度向上
これらのポイントをしっかりと押さえることで、顧客からの信頼を得て、安定した経営を実現することができるでしょう。
成功への道のりは決して簡単ではありませんが、地道な努力と工夫を重ねることで、確実に成果を上げることができます。
治療院経営者に役立つ情報を無料で提供 無料オンライン講座はこちらから |
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当記事は、「一般社団法人日本治療院支援協会」の編集部が執筆をしています。これまで、セミナーやサービスを通じて3,000院以上の治療院を支援してきました。公式ブログでは、治療院の経営者向けに「治療院経営を成功させることができる秘訣」をお伝えします。 |